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断熱窓・樹脂サッシLow-Eペアガラス

其の1・パネルヒーター其の2・硬質ウレタンフォーム其の3・Low-Eペアガラス其の4・エアスルー

樹脂サッシLow-Eペアガラス

ペアガラスは主に2枚で一組の複層ガラスのことで、2枚のガラスで空気の中間層を作り、その構造上から内と外の熱の伝わりを少なくしています。
弊社も利用している、今は多くの建物に採用されている「樹脂サッシLow-Eペアガラス」は、この2枚のガラスへの表面加工や、空気層の幅、空気層に注入するガス、さらに樹脂をガラスの枠や窓の枠に使うなどの工夫がなされ、建物の気密性を保ちながら光を取り入れる断熱性のある建材でもあります。

樹脂サッシLow-Eペアガラスの特性

樹脂サッシLow-Eペアガラスは、構造上の大きく5つの優れた特性があります。

断熱性
快適な住生活のために用いられる冷暖房時の熱は、外気との間にある窓など通し、空気の対流あるいは物体の熱伝導によって常に熱交換が行われています。その中でも通常の建物における単位面積当たりの熱損失の性能のことをいいます。
防音性
住まいを取り巻く音は、あるいは住まいから生まれる様々な音が、熱と同じように、多くの音が窓を通して外部から内部へ入り、または内部から外部へ窓から出ています。窓の気密性と大きく関わりますが、気密性を高めることで音の出入りが低減されます。
気密性
隙間から漏れる空気の量を示し、外部から空気が入って来ない性能、または内部から空気が漏れない性能のことをいいます。サッシ1㎡における単位時間(1時間)当たりの通気量がJISで定義されており、等級グレードで表されます。等級が小さいほど隙間風は少ないことを表しています。
耐風圧性
台風などの強風から生命・財産を守る大切な性能です。基準となる風圧力が建物の立地条件や部位ごとに異なることに注意して、ガラスを含めた開口 部全体の安全性に配慮することが求められています。
水密性
圧力が加わった環境下において密閉した液体が外部に洩れない、または内部に液体が流入しない性質のことで、主に、建具(サッシ)、屋根、水槽に使われるコンクリートなどに要求される性能です。

Low-Eとは?

Low-Eとは、Low Emissivity(低放射)のことです。
複層ガラスのうち、その内面部に表面処理を施し、特殊な金属膜を設け、外部からの日射熱の侵入を防いだり、室内外の熱の貫流を少なくしたものをいいます。
その処理を施す場所や素材により大きく性能が異なる2つに大別され、建物の場所に応じた利用ができます。

遮熱高断熱型Low-E複層ガラス 室外側ガラスの内面側に特殊金属膜の表面加処理を設けたもので、次の特徴を持ちます。
  • 暑い日差しをカット
  • 紫外線をカット
  • 冷房効率のアップ
  • 室内の明るさはそのまま
高断熱型Low-E複層ガラス 室内側ガラスの外面側に特殊金属膜の表面加処理を設けたもので、次の特徴を持ちます。
  • 外からの冷気をシャットアウト
  • 室内の暖かさを逃がさない
  • 不快な結露を軽減
  • 暖房効率アップ

として区別する場合が多く、それぞれ特徴が見られます。施工地域の寒暖や建物開口部(採光する窓)の向きによって使い分けをしています。金属膜が放射による熱の伝達を抑えるため、従来の複層ガラスに比べ断熱性能が高く、また冷暖房負荷を大きく削減することができ、数年で初期投資が回収が見込めます。

樹脂サッシとは?

窓サッシの性能は窓枠とガラスとの組み合わせが重要です。また建物全体として形状・色合いや性能を検討しなければなりません。
一般的な住宅に用いられる窓サッシの素材には、素材別にいくつか分類できます。

  • お馴染みのアルミ(製)サッシ
  • 自然な風合いが魅力の木製サッシ
  • 寒冷地で多く普及している樹脂(製)サッシ
  • これらの素材を組み合わせた複合サッシ

など。おのおのに特徴があり種類も豊富に揃っています。

この樹脂サッシはドイツで生まれ、北欧や北米などで広く普及している建材です。日本では、寒冷地を中心に、北海道や東北で多くの方が採用しているものです。
樹脂サッシの主な材料は、塩化ビニール樹脂のため、その特徴は熱伝導率が低く、断熱性に優れる点です。また気密性も高く、遮音性能も優れています。
また結露が生じにくいため、カビやダニの発生を防ぎます。塩化ビニール樹脂は、石油の使用量が少なく環境循環にも貢献しています。

樹脂サッシLow-Eペアガラスを使うメリット

複数枚のガラスと密閉された中間の空気層により、光の透過性を保ちつつ、断熱効果が得られます。

断熱効果の向上(省エネルギー性向上)
住宅に限らず建物において、熱の出入りが最も大きいのが「窓」です。この窓の断熱性能が向上することで、住まい全体の断熱性能は格段に良くなります。この建物の断熱性の向上は、夏季の冷房費の節約、冬季の暖房費の節約にも大きく貢献になり、家計にも環境にもやさしい結果に繋がります。
窓の結露の軽減
外気によって冷やされるガラスやサッシ、これに室内の空気が触れると空気中の水分が水滴となって結露が発生します。結露は住まいを傷める原因になるだけでなく、カビの発生やダニの発生の原因にもなります。樹脂サッシLow-Eペアガラスを利用した建物は、外気温の影響を受けにくくし、不快な結露の発生を大幅に抑えます。またカビ・ダニ発生の予防にもつながるため、窓のお掃除も効率よくできるなど、住まいが快適空間に変わります。
遮熱効果の向上
遮熱高断熱型複層ガラスは、窓の2枚あるガラスのうち、室外側ガラスにコーティングした特殊金属膜により、夏の強い日差しを約60%カットします。この遮熱高断熱型複層ガラスを使った住宅は、室内の冷房効果を高めるだけでなく、室内の明るさはそのままに、窓から入る熱をカットし、紫外線も大幅に遮断します。建物の温度管理もしやすくなる一方、家具やインテリアの色あせも防ぎます
防音効果の向上
熱と同じように、多くの音が窓を通して入り、窓と通して出ています。住まいを取り巻く音、あるいは住まいから生まれるさまざまな音を遮断することで、日常の生活はより心地よく快適になります。私たちが普段感じている音が10db下がると、体感として約半分に感じられると言われています。2重サッシにしないと出来ないと言われる40db以上の遮音性能は、複層ガラスとという構造上、また断熱性能が高く設計されている樹脂サッシLow-Eペアガラスは、建物の防音効果の向上にも繋がっています。

この樹脂サッシLow-Eペアガラスは、新築への採用はもちろんのこと、既存の窓も比較的簡単な施工でペアガラスに取替えができます。また、日本では特に規定されていないものですが、エネルギー消費量を抑えるために樹脂サッシLow-Eペアガラスの利用が義務化されている国も多くの先進国でみられます。

MAT-HOMEと主要建材・サッシ

1967年 (昭和42年) 事業開始
アルミサッシ・単板ガラスを使用。
1993年 (平成 5年) アルミサッシのペアガラスを標準の主要建材として使用。
(空気層6㎜)
1998年 (平成10年) アルミ+樹脂+アルミの複合サッシを標準の主要建材として使用。
(空気層12㎜)
2001年 (平成13年) 全棟、アルミ樹脂複合サッシペアガラスを標準の主要建材として使用。
(空気層12㎜)
2007年 (平成19年) 全棟、樹脂サッシLow-Eペアガラスを標準の主要建材として使用。
(空気層12㎜)
現在 以降、お客様には樹脂サッシLow-Eペアガラスをご提案をして、より高気密・高断熱の住宅を施工しております。
但し、建築基準法により一部施工に適さない場合もございます。

有限会社目黒工務所